ハンザワブログ

元銀行員が資産運用・転職・ダイエット・商品レビュー・時事ネタ等について語ります

通夜・葬儀でのマナーについて解説。香典は金額はいくら?

通夜・葬儀

こんにちは!ハンザワです。
本日は「通夜・葬儀でのマナー」についての記事です。意外と知らない人も多いのではないでしょうか。

親族へ誠意の気持ちが伝われば十分ではあるのですが、最低限のマナーは押さえておきましょう。思いがけないなところで「マナーがなっていない」と親族から思われてしまっては、損ですからね。

通夜・葬儀の服装について

服装については、喪服が基本になりますが、一般参列者については地味な服装(男性であればスーツ・女性は派手な色合いではないもの)であれば問題ありません。

悩むのが子供の服装ですが、黒・紺・グレー等の衣類で、派手な色を避けた服装ならば問題ないでしょう。

また、女性の場合は髪型も悩むところだと思います。基本マナーとしては髪の毛が長い人は、低い位置で後ろに一つに束ねます。お辞儀をしますので、髪が長いと邪魔になるからだそうです。ハーフアップの髪型もNGです。

しかし、実際の通夜・葬儀に参列すると髪の毛をおろしている女性も多数いるので、通夜・葬儀の雰囲気にもよるかも知れません。ただ、基本的なマナーとしては知っておいた方が良いでしょう。

アクセサリーについては、付けないのが通例ですが、付ける場合は華美なものではなく、涙を意味する真珠の一連ネックレスや一粒タイプのイヤリングなら、マナー的にはバッチリです。

香典は袱紗(ふくさ)に包むのがマナー

香典とは、故人の霊を供養するための「お香の代金」としてお金を包むようになったもであり、一般的には「袱紗(ふくさ)」に包んで持っていきます。

袱紗(ふくさ)は贈り物の金品を包んだり覆うことに使用する「儀礼用絹布」のことで、元々は貴重品を入れた箱の上にかけられていた風呂敷を、贈答品を運ぶ際に日焼け防止として使用したのが始まりです。

現在ではおもに冠婚葬祭の際に「熨斗袋(のしぶくろ)」を包む用途として使われており、葬儀においては香典袋を包むのに使用されます。

弔事の金封は、ふくさに包んで先方に持参するのが礼儀ですが、祝儀袋と不祝儀袋とでは包み方が異なるので特に注意が必要となります。

台付ふくさの場合、台の色が赤いものは慶事用なので気をつけなければなりません。弔事用ふくさの包み方は、ふくさを菱形になるように角を上に広げ、その中央に不祝儀袋を表向きに置いて、右、下、上の順にたたむようにします。最後に左側を折って端を裏側 に回せば完成です。

台付きふくさの場合は、爪を左側にしてたたみます。また、ふくさの色は、緑、灰色、紫など、地味な色のものが無難でしょう。

香典を手渡すときは、受付で表側を上にしてふくさを開き、表書きの名前を相手側から読めるように向けて差し出すのが一般的です。

通夜などで受付が設けられていない場合は祭壇に供えますが、その際香典の表書きが手前から読めるように置くようにします。

香典の持参日・表書き・金額について

香典は通夜と葬儀どちらに持参しても構わないですが、両方に出席する場合には通夜に持参するのが一般的です。

香典袋の表書きは宗派によって異なるので、「御香典」「御仏前」「御香料」「御霊前」と様々ありますが、宗派が分からない場合については「御霊前」と書くのが無難です。

また、金額については、一般に故人が勤務先社員の家族の場合は三千円、 友人・知人・勤務先の上司や同僚は五千円、親類は一万円が目安といわれています。

これに、故人との関係や、故人あるいは包む人の社会的地位を考慮した額がふさわしいと言えるでしょう。(地方によっても金額は様々なので、あらかじめ通夜・葬儀に参列する立場が近しい人と相談して、金額をそろえておくことを、おすすめします。)

不祝儀袋に用いるお札は、あらかじめ準備してあったことを嫌って、新札を避けるのが一般的です。新札以外のあまり汚れていないお札を選んで包むようにしましょう。

もし新札を使う場合は、縦方向に一度折り目を入れて同封すれば大丈夫です。

お悔みの言葉について

通夜・葬式へ弔問した際は、遺族に対して伝えるお悔みの言葉があります。こちらについても、遺族に対して失礼のないように伝えなければなりません。

「この度はご愁傷さまでした」「お悔み申し上げます」とよく聞くフレーズですが、「愁」は物悲しさを意味し、「傷」は強い悲しみを意味します。

また、お悔やみの言葉として不適切な言葉として、「死亡」「急死」など直接的な言葉は使わないように注意しましょう。

不幸が重なることを連想させる言葉(忌み言葉)として、「重ね重ね」「たびたび」「ますます」「もう一度」「引き続き」「繰り返し」等も使わないようにした方が良いでしょう。

数珠について

お通夜やお葬式で当たり前に持っていく「数珠(じゅず)」ですが、そもそも数珠が何なのかを説明します。

数珠は、多くの小さな珠(たま)に糸を通し輪状にした法具(仏具)です。仏教のお経や念仏を唱える際に使用する珠という意味で念珠と呼ばれることもあります。

珠の数は煩悩を表す数の108個が基本なのですが、実際は持ちやすいように半分の54個、4で割った27個などの様々な種類があります。

大晦日の夜につく除夜の鐘でも知られるように人間の煩悩の数。数珠は、仏教的には「煩悩を消滅し、仏の功徳が得られますように」との願いを込めて、手にするものです。

世界各地に広まっている数珠ですが、日本には八世紀頃に伝わって、今では日本人にとって弔事で身近な仏具の一つです。

数珠は、もともと念仏やお題目を何回唱えたかを数えるためのものです。数珠にも女性用・男性用があるので選ぶときには注意しましょう。

焼香について

多くの人が、なんとなくでしか行っていない焼香(しょうこう)ですが、焼香にはどういう意味が込められているのか、説明します。

焼香とは「葬儀の際に細かく砕いた香(抹香)をつまみパラパラと落として焚く行為のこと」です。

焼香をすることで、「仏が住んでいる浄土の香りを含んだそよ風が漂うさま」を目の当たりにできます。焼香の香りは部屋の隅々まで広がり、すべての人に平等に行き渡るので、仏の慈悲を讃えるためのものとも言われています。

宗派によって作法や回数も違いますので、その時の宗派による作法に合わせるようにしましょう。わからなければ、僧侶や近しい人に聞いてみるのが良いでしょう。

最後に

以上、通夜・葬儀でのマナーと、それぞれの意味について説明しました。

当たり前に使っていたものについてもきちんと意味があるので、意味を理解したうえで使うとまた気持ちも違ってきますね。

このような知識についてはなかなか調べる機会もないと思いますので、この記事を見て頂いた機会に覚えてもらえると幸いです。

それでは!