ハンザワブログ

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お葬式のお返し(会葬お礼・香典返し)まとめ!渡すタイミングは?

会葬お礼、香典返し

こんにちは!ハンザワです。
本日は会葬お礼・香典返しについての記事です。通夜、葬儀が終わり一段落した後、参列者への「お返し」の品等々の、参列者に渡さなければならないものについてまとめました。

故人のために参加して頂いた参加者に失礼のないよう、最低限の知識は身に着けておきましょう。この記事を参考にして頂ければ幸いです。

地域によって「お返し」に形は様々

お葬式(香典)のお返しについては、「会葬お礼」、「香典返し」、「粗供養」、「志」等々の、様々な呼び方があります。地域によって呼び方が違ったり、渡すタイミングが異なるのです。

そのため、お返しを「渡す側」と「受け取る側」で解釈の違いが生じる可能性もあります。(実際にネット上でも解釈が違うサイトばかりで、どれが正しいのか分からない状態です。)

ある程度は解釈に差が生じるのは仕方がないとして、自分が喪家側の場合には、お葬式会場スタッフにきちんと意味を聞いて内容確認しておく方が良いでしょう。

地域性の強い内容なので、今回は一般的によく見かける解釈について、まとめました。

会葬お礼について

会葬御礼とは、通夜や葬儀に足を運んでいただいた弔問客に対して、お礼として差し上げる品のことを指します。

最近では会場で手渡しすることがほとんどで、香典の有無に関わらず、皆様に同じものを用意します。

一般的にハンカチ・お茶・のりなど500円〜1,000円程度の品物と、清めの塩にあいさつ状を添えてお渡しします。

会葬御礼は、通夜や葬儀までの間に用意しなければなりません。他にも決めること、考えなければならないことが多いため、葬祭業者・スタッフに依頼して、すぐに用意できるものから選ぶことがほとんどです。

会葬礼状について

先ほどの、会葬御礼と併せてお渡しするあいさつ状を「会葬礼状」と呼びます。

「会葬へのお礼」と「書面でのあいさつになることへのお詫び」のみを手短にまとめた葉書や二つ折りのカードを添えます。また、参列してくれた方に対して感謝の気持ちを表す礼状となります。

以前は、葬儀が終わった後に送っていたそうなのですが、最近では通夜・葬儀の受付の際に香典と引き換えに、香典返し等の返礼品と一緒にお渡しすることが、ほとんどのようです。

こちらの礼状については、葬儀に当日参列していない方であっても、後日香典を頂いた場合には相手にお渡しするものになります。

また、家族葬であっても、会葬礼状は必要となるのが一般的です。(参列者が遺族のみで、且つ香典もお断りするような場合であれば会葬礼状は作らないことがあるそうですが。)

ハンザワ家は家族葬でごくごく僅かな親族のみの参列であったため、香典は頂きましたが会葬礼状は作りませんでした。

お葬式会場のスタッフと相談のうえ決めれば良いと思いますが、一般的なマナーとして作るのが良いということを覚えておきましょう。

会葬礼状は、忌引きの証明書類として使用する場合も

余談にはなりますが、通夜や葬儀の為に仕事を休んで参列される方もいらっしゃいます。社内規定で「忌引き休暇」や「慶弔見舞金」等を申請する場合に、会葬礼状の提出を求められる場合があるそうです。

葬儀の日程や故人との続柄の確認が目的となります。会葬礼状がない場合は、別途葬儀会社にて「葬儀施工証明書」を発行してもらうようにしましょう。

ハンザワ家の場合は「葬儀施工証明書」を葬儀会社が発行してくれたので会社に提出を求められる人は持ち帰っていました。葬儀施工証明書も会葬礼状と同じく、葬儀の日時や故人の名前、喪主の名前、葬儀場の名前が記載されています。

香典返しについて

香典返しは、香典を頂いた人に対するお礼として渡すものになります。香典返しの品は、不祝儀のお返しのため、なるべくお茶・お菓子・洗剤等の、後に残らない消耗品が良いとされています。

宗教的な理由から肉や魚は避けられることが多く、お祝いごとによく用いられるお酒は不向きとされています。食品でない場合には、タオル・ハンカチや食器などの実用品も好まれています。

最近では、受け取る側が自由に品物を選ぶことができる「カタログギフト」を贈る方が増えているようです。

香典返しの金額の目安は「半返し」と言われており、いただいた香典の半額にするとよいとされています。しかし、高額の香典をいただいた際はこの限りではありません。

高額の香典は故人や葬家への扶助の気持ちであるため、ご厚意を受け取り3分の1程度のお返しをすることもあるようです。香典返しを贈る際には、ご挨拶状を添えるのが良いとされています。

また、香典を連名でいただいたり、香典返しを辞退される場合もあります。連名の方への香典返しは、それぞれいただいた方のご住所へ品物と礼状を直送するか、代表者の方にお渡しします。

「社員一同」など、会社の職場の方たちであれば、特にひとりひとりお送りする必要はありません。忌明けの初出社時に香典返しを持参し、丁寧にお礼を伝えると良いでしょう。

香典返しを辞退される方は、葬家へ配慮し、生活費やお子様の学費に充てて欲しいという気遣いによるものです。感謝を込め素直にお気持ちを頂戴し、後日礼状をお送りすると良いでしょう。

香典返しの「即日返し」について

香典返しは四十九日が過ぎたころにお渡しするものという解釈が一般的ですが、最近ではその限りではありません。

香典返しには「即日返し」「忌明け返し」の二種類があります。

一般的には、四十九日の忌明けが過ぎたあとに贈る「忌明け返し」が通例ですが、お葬式の当日にお渡しする「即日返し」も全国的に見られるようになってきています。

なぜ即日返しが見られるようになったのかというと、忌明けは忙しくなることが多く、渡し損じを防ぐためです。

また、参列者の人数が多い場合等には葬家にかかる発送などの負担も多くなります。その負担を減らす理由にもなっているようです。

葬儀の当日にお返しをするため、香典の金額別に個別にお返しを用意することはできません。香典を頂いた方人、全員に同じ品物をお渡しすることになります。

そのため、香典を多く頂いた人には、あらためて忌明け過ぎにお礼の品を用意した方が良いとされています。

最後に

今回は、「会葬お礼」と「香典返し」を中心に書きましたが、混同しやすいですね。どのように解釈するかによって呼び方も異なりますし、渡すタイミングによっても違ってきます。次回はさらに混同してしまう「粗供養」について記事にします。

何が正解かと言えば、どれも正解になるためややこしいのですが、「解釈の違いが地域によってある」とだけでも理解しておけば、今後困らないのではないでしょうか。

それでは!