ハンザワブログ

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つみたてNISA(積立NISA)で勘違いしやすいポイントまとめ。スイッチングは?複数商品は可能?

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こんにちは!ハンザワです。
本日は資産運用についての記事です。各金融機関でつみたてNISA(積立NISA)の申し込み受付が始まっています。つみたてNISAについて「間違えやすい・勘違いしやすいこと」についてまとめてみました。つみたてNISAに興味がある人は参考にして下さい。

【2018年2月4日追記】2018年1月より、積立NISAの運用がスタートしました。積立NISAの知名度はまだまだ低いのか、従来のNISAのスタート時に比べると申し込み数は10分の1以下です。しかし、積立NISAは上手に活用すればメリットのある制度です。しっかりとポイントを押さえて、利用するかどうかを検討しましょう。

積立NISAではなく、つみたてNISA

どうでも良いことかも知れませんが、「積立NISA」ではなく「つみたてNISA」が正式名称です。Googleの予測変換では積立NISAが出てきますが違います。どうして金融庁は「ひらがな」にしたのでしょうか。ひらがなだと文章中で読みにくいので、以下は「積立NISA」と表記します。

今までのNISA制度と併用できない

意外と知られていないのが、今までのNISA制度(積立NISAと区別するため、以下は「現行NISA」と呼びます)と積立NISAは、どちらか片方しか使えないということです。積立NISAのメリット・デメリットを調べるだけではなく、現行NISAを利用した場合のメリット・デメリットと比較してから申し込みましょう。

積立NISAでは株式を買えない

現行NISAでは株式が買えますが、積立NISAでは株式が買えません。積立NISAで買えるのは投資信託・ETFのみです。現行NISAとの相違点なので注意が必要です。

複数の商品を積み立てることができる

「積立NISAは一本の投資信託・ETFしか選べない。」と勘違いしている人がいるのではないでしょうか。金融機関によって選べる本数は違うようですが、積立NISAは複数の投資信託を選択することができます。

「積立NISAはどの商品を選ぶべきなのか?」のような、どれか1本の投資信託を選ばせようとする記事が多いですが、迷ったら1本に決めず複数の投資信託を選択することも手です。

いつでも現金化できる

長期運用が前提となっている積立NISAですが、積立している投資信託を解約して現金化することはいつでもできます。現行NISAと一緒です。いつでも現金化できるところは、マッチング拠出やiDecoにはないメリットと言えるでしょう。

スイッチングはできない

積立NISAは解約して現金化することはできても、スイッチングすることはできません。これは現行NISAの悪いところを引き継いでいます。利益確定のためには現金化するしかありません。

損益通算と繰越控除ができない

積立NISAでは「損益通算」「損失の繰越控除」ができません。これも現行NISAの悪いところを引き継いでいます。NISA口座以外の、特定口座で株式や投資信託を運用している人は注意しましょう。

購入できる商品が限定的なのは良いことではない

「商品は金融庁が認めた選ばれた商品だけ!」とあたかも積立NISAのメリットのように言われることがありますが、選べる商品が少ないことはデメリットです。制限のない現行NISAの方が優れているでしょう。

購入できる商品は金融機関によって違う

積立NISAはどこの金融機関で加入しても、一緒の商品が購入できると考えている人もいるのではないでしょうか。積立NISAが利用できる商品は金融機関によって違います。ネット証券ならば取り扱い商品が多いので心配はないですが、銀行等のネット証券以外で積立NISAを利用しようと考えている人は注意しましょう。

分配金が出るファンドも選ばれている

「積立NISAで買える投資信託=分配金が出ない投資信託」と思っている人がいますが、違います。間違っている情報サイトもあるので注意しましょう。金融庁の出している投資対象商品の条件は「分配頻度が毎月でないこと」です。事実、対象商品に選ばれている世界経済インデックスファンドは分配金を出した実績があります。(今後も出すかはわかりませんが)

積立NISAを始めるのなら、ネット証券会社がおすすめ。ネット証券以外では商品数が少ない

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積立NISAは銀行等のネット証券以外の金融機関でも開始できますが、ネット証券での開始をおすすめします。銀行や実店舗の証券会社では、選べる商品の数が少ないですし、口座開設手続きにたくさんの書類記入が必要で煩雑です。

積立NISAは頻繁に投資商品を売り買いするものではないので、銀行員や証券マンのタイムリーなアドバイスは不要です。そのため、銀行や実店舗のある証券会社で積立NISAの口座を開くメリットはないと言っても過言ではありません。

「選べる商品が多いこと」「口座開設が容易なこと」から、ネット証券大手の SBI証券 楽天証券 マネックス証券 のどれかで積立NISAを始めましょう。公式ホームページから簡単に開設申し込みできます。

ちなみに、SBI証券、楽天証券、マネックス証券はどこも低コストの運用商品が充実しており甲乙つけがたいです。そのため、どこで開設しても特段問題ないでしょう。

【公式サイト】 SBI証券

【公式サイト】 楽天証券

【公式サイト】 マネックス証券

 

最後に

現行NISAは2023年までで、その後は積立NISAに一本化される予定です。ハンザワは現行NISAの方が使い勝手が良いので、ギリギリまでは現行NISAで行くつもりです。何か制度変更があれば、途中で切り替えるかも知れませんが。

それでは!