ハンザワブログ

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世界分散投資か?それとも米国株に集中投資か?比較・議論をまとめ

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こんにちは!ハンザワです。
本日は資産運用についての記事です。インデックス投資を行っている人にとって、気になる話題であろう「世界分散投資vs米国株投資」について取り上げます。資産運用の参考にしてください。

世界分散投資と米国株投資はどちらが良いのか?

2018年7月7日の七夕に、毎年恒例となってきた「インデックス投資ナイト2018」が行われました。

【公式サイト】インデックス投資ナイト

その中でハンザワが大注目だった議題が「世界分散投資vs米国株指数投資」です。

ここ数年の米国株の好調を受けて、インデックス投資家ならば、一度はどちらが良いのか悩んだことがある疑問ではないでしょうか。

豪華なメンツが「世界分散投資vs米国株指数」について熱く議論

インデックス投資ナイト2018では、下記の2人が白熱した議論を繰り広げてくれました。

  • 世界分散派→超有名ブログ「梅屋敷商店街のランダムウォーカー」を運営されている、水瀬ケンイチ氏
  • 米国株派→超有名ブログ「たぱぞうの米国株投資」を運営されている、たぱぞう氏

このメンツを見ただけで、議論・主張を聞く価値があると判断できるでしょう。長い前置きは良いから、さっさと主張を聞きたいですよね。

 

以下では、世界分散投資派と米国株投資派の、それぞれの主張と簡単な感想をまとめました。

世界分散投資派の主張まとめ

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主張① 投資のセオリーは幅広く分散すること

この主張を聞いて改めて投資の基本に立ち返ることができました。「長期+分散」はインデックス投資の基本ですからね。

当然ですが世界分散投資の方が米国株投資よりも広く分散されているため、リスクは抑えられていることになります。

主張② 常に株価や為替レートを見続けるのはしんどい

米国株への集中投資の場合、長期投資だと考えていても、どうしてもダウやS&P等の米国株の指標やドルの為替レートが気になってしまいます。

世界分散投資にしたからと言って、全く気にならないかと言ったらそうでもないかも知れません。

しかし、広く世界に分散されているため、米国株への集中投資よりは気にならないで済むでしょう。

主張③ 米国株の強い上昇トレンドが20年も30年も続くかは不明

現在の米国株は世界の中でも絶好調ですが、もちろん未来永劫続くかどうかは誰にもわかりません。この強い上昇トレンドが、次は別の国(インド、中国、ドイツ等々)、で起きるかも知れません。

どこの国で起こるか分からないため、その恩恵を受けるためには世界分散投資の方が良いでしょう

主張④ 全世界株でも時価総額の半分強は米国

世界分散投資でも「世界の株式時価総額」にインデックスするのならば、半分以上の割合は米国株になります。以下が世界各国の株式時価総額の割合です。

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引用元:https://myindex.jp/global_per.php

つまり、世界分散投資でも近年の米国株上昇の恩恵は充分に受けられていることになります。仮に世界分散投資を選択したとしても、メインの投資先は米国となるため米国株への集中投資と極端に運用成績は変わらないかも知れません。

米国株派の主張まとめ

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主張① S&P500(米国株式指数)は長期で安定して上昇している

ここ最近の上昇が目立ちますが、米国株は長期的な上昇力も強いです。30年くらい前の1990年を起点にしても、S&P500は全世界株指数(*)を上回っています。(*)MSCIオール・カントリー・ワールド指数

短期だけではなく長期でも、米国株は世界分散投資よりもパフォーマンスで勝っているのです。

主張② 米国企業は株主を大事にする

米国企業は他国の企業よりも株主還元を意識しています。配当金も多いし、自社株買いにも積極的です。「株主還元に積極的→株主が集まる→株価が上がる」という好循環できているのが米国株です。

主張③ 人口増加は大きな強み

米国は日本と違って人口が増加している国です。そのため、日本のように「人口減少による消費の落ち込み」等の不安材料はなく、今後の成長にも期待できるのです。

国が成長するうえで「人口」は欠かすことのできない資産ですから、米国の大きな強みと言えるでしょう。

主張④ 新興国で生まれた企業も米国で上場して米国株の指数に組み込まれていく

中国の電子商取引最大手「アリババ集団」のように、新興国で誕生して大きくなった企業は、さらなる規模拡大を目指すため米国で上場して、米国株の指数に取り込まれています。

つまり、何が言いたいのかというと「米国株に投資することで、新興国の成長も取り込める」ということです。

無理にリスクの高い新興国株新興国通貨を持たなくても、米国株に投資しておけば新興国成長の恩恵(の一部)を受けることができるのです。

世界分散投資にしても米国株式投資にしても、おすすめはネット証券

世界分散投資派、米国株派の主張はどちらも一理あります。10年後、20年後にどっちが良い結果を残しているかは、蓋を開けてみないと分からないでしょう。どちらを選択するにしても一番大切なことは投資を続けることです。

また、世界分散投資と米国株はどちらが良いかはわかりませんが、銀行や証券会社と比べるとネット証券が良いこと明らかです。なぜならばネット証券は手数料が安いからです。

将来の運用成績はわかりませんが、手数料は明確に差がでますからね。資産運用を行うのならばネット証券大手のSBI証券、楽天証券で行いましょう。

【公式サイト】 SBI証券

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最後に

インデックス投資ナイトの議題はいつも興味深いものばかりです。勝手な要望を言わせて頂くと、ぜひ来年は「ロボアドバイザーvsインデックス投資」について取り上げて頂きたいです。

それでは!