ハンザワブログ

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専門用語多め?死亡・相続発生時の銀行への連絡手続きまとめ!

銀行・預金通帳

こんにちは!ハンザワです。
今回は相続関連の記事です。遺産の確認・故人が使用していた金融機関が判明したら、相続発生の連絡をする必要があります。

金融機関への連絡については慣れていない人がほとんどでしょうし、聞きなれない用語を言われる場合も多々あります。

この記事では、ほぼ全ての人が取引している「銀行」への連絡について特化して、まとめました。ぜひ参考にしてください。

銀行に相続発生の連絡を入れたらどうなるのか?

知っている人も多いかも知れませんが、相続発生の連絡を受けた段階で銀行は口座の異動停止をします。しかも連絡を受けてすぐにです。

銀行側は、連絡を受けた後に万一預金口座から引き出し等があった場合、銀行側の責任になってしまいます。そのため、リスクに備えて即座に口座を凍結させます。

実際には、銀行へ連絡するまでの間に口座は使えるので、公共料金やクレジットカードの引き落とし等があればそのまま引落しされてしまいます。

口座凍結後は自動引き落としはできないので、以前の記事でも記載しましたが、その場合は直接引落先へ振り込みをする形になります。いずれにしても、料金請求の案内がきますので心配しなくても問題ありません。

また、キャッシュカードと暗証場番号さえ分かっていればATMから引き出しも可能です。そのため、当座の資金に困った場合や葬儀費用の一部引き出しをする相続人も多くいるとの話を聞いた事があります。

しかし、死亡日以後に故人の口座から預金が引き出しされていることは、おかしなことです。後々、相続人間で話合う時にも預金残高が減っていては揉め事に発展しかねません。なるべく、そのような引き出しをしないようにしましょう。

銀行の連絡先について

銀行に連絡する際には、事前に問い合わせ先を調べておきましょう。

メガバンクであれば相続専門のコールセンターが設けられており、一括して相続手続きを管理しているので。支店よりもコールセンターに電話する方が話が早いです。

また、コールセンターは専門部署の人なので、連絡しても受け答えがスムーズで話が早いです。きちんとお悔みの言葉もありました。

銀行に最初に伝える情報とは

故人の通帳がある場合と、見当たらない場合があるかと思います。まずは、こちらで分かる情報を伝える必要があるので、手元には故人の通帳を用意します。

もし通帳がない場合は、漢字氏名・生年月日・住所・電話番号等を聴取されるので、必ず答えられるようにしておきましょう。

通帳が手元にある場合であっても、確認のため聞かれる場合があるので、その心づもりでいた方が安心です。

通帳番号等があれば、すぐに契約内容が分かりますが、通帳がない場合や他の支店でも取引がある場合は、銀行側が調べるのに多少時間がかかります。

銀行から確認されること

故人との取引確認ができたら、次に質問されることは「電話をかけてきているあなたは誰ですか?」といった内容です。名前・故人との続柄・連絡先を聞かれます。

その次に聞かれるのが、「遺言はありますか?」「遺産分割協議書は作りますか?」といった内容です。

相続が発生してから日にちがあまり経過しておらず、遺言を探せていなかったり、相続人の間での話し合いもうまく進んでいない場合も多いでしょうから、この段階では「まだ分かりません」との回答で大丈夫です。

今後の手続き内容・必要書類が変わってきますので、遺言や遺産分割協議書がある場合にはなるべく早く銀行へ連絡するようにしましょう。

銀行へ連絡後の流れ

銀行の相続手続き内容については、銀行によって様々です。ハンザワの場合は4つの銀行に相続発生の連絡をしましたが、手順は全て異なりました。

例えば、A銀行は「来店して書類を受け取りに来てください。手続き内容を説明します。」B銀行は「書類は郵送しますので、来店して提出して下さい。」C銀行は「全て郵送でやり取りします。まずは戸籍謄本類を返送して下さい。その後、内容を確認して必要書類を郵送します。」といった感じです。

ゆうちょ銀行については、少し他の銀行と内容が異なると聞いていたのですが、だいたいは同じでした。

ゆうちょ銀行では、まずは相続のコールセンターへ連絡しましたが、書類を窓口に取りに行くよう言われました。「相続確認表」という相続人関係図等の記入をして提出し、その後必要書類が郵送されてくるので、用意して再度窓口に提出という流れでした。

たった4つの銀行だけでも、これだけ様々な内容で頭が混乱してしまったので、故人が多くの銀行と取引がある場合はもっと大変だと思います。

自分も含め、なるべく身辺整理はきちんとしておく方が良いなと感じました。

取引があるのか分からない銀行への連絡

故人の通帳は見つからないが、「取引があるかだけでも確認したい。」という場合は、先ほどの取引が確実にある銀行と同じように、故人の漢字氏名・生年月日・住所・電話番号等はきちんと答えられるようにしておきましょう。

「名義人が亡くなったのですが、手元に通帳はなく、取引があるか確認がしたい。」旨を銀行に伝えれば調べてくれます。

もし取引がない場合には、「契約はありません」とすぐに回答してくれるはずです。まれに、故人の解約済通帳が見つかって「契約がまだ残っているか調べて欲しい。」と連絡することもあるでしょう。

通常の解約済み通帳であれば、通帳に「解約済」の旨記載があるので問題ないのですが、故人が紛失した通帳で解約済みのものが見つかった場合は、過去の履歴を調べてもらう必要があるので時間がかかります。

 

最後に

今回は相続発生時の銀行への連絡について、まとめました。銀行は生活口座に使っているため身近な存在になりますし、大半の人の遺産は銀行預金だと思います。

手続きが慣れないうえに必要書類が多くて、お手上げ状態の人も多いでしょう。また、手続き以前に、仕事をしながら手続きを進めていくことの大変さや面倒さがあります。

相続人の間で話し合いが進まず、銀行の相続手続きが途中のまま放置されてしまうケースもよくあります。

誰にでも起こりうることなのですが、少しでも知識があれば気持ちが楽になるので、この記事を参考にして頂ければ幸いです。

それでは!