ハンザワブログ

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夫婦ともお小遣い制にしないと、家計を管理して節約など無理

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こんにちは!ハンザワです。
本日は家計管理についての記事です。我が家ではハンザワが家計簿をつけています。その影響もあってか、他の家庭がどのように家計を管理しているのか気になります。中でも、夫婦の「おこづかい」の取り決めに関しては、色々な家庭があり面白いです

家計の管理は誰がしてる?

夫と妻、どちらが家計を管理している家庭が多いのでしょうか。気になったので、調べてみました。

  • 1位 妻(46.1%)
  • 2位 夫婦共同(31.7%)
  • 3位 夫(20.9%)

母集団は結婚5年目までの夫婦ですが、夫が管理しているよりも、妻が管理している割合の方が多いようです。母集団を結婚10年目や結婚20年目までに広げれば、昔ながらの「妻は家庭を守り(専業主婦)、夫は働きに出る家庭」が増えます。そのため、家計の管理は「妻」の家庭の割合が増えるでしょう。

妻が専業主婦の場合の資金管理方法

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以下では色々な家庭の資金管理の方法を紹介します。まずは「妻が専業主婦の家庭」での資金管理方法です。

資金管理方法① 夫が妻に生活費を渡すスタイル

昔の日本で一番多かったスタイルではないでしょうか。給料がまだ銀行振込ではなく手渡しで支給だった時代、給料袋から生活費だけを妻に渡して残りは夫が飲み代等で自由に使う。昭和はそんな家庭が多かったでしょう。当然ですが、このスタイルでは家計を管理はできません。

資金管理方法② 妻が夫におこづかいを渡すスタイル

給料はいったん全てを妻に渡して、夫はその中からおこづかいをもらうスタイルです。給料が銀行振込となった現代では、このような家庭も多いでしょう。必然的に家計の管理は妻になります。このスタイルでは生活費と妻の娯楽や趣味で使うお金が混同されてしまいます。

資金管理方法③ 夫も妻もおこづかい制にするスタイル

給料はいったん夫名義、もしくは妻名義の生活費の口座に入れて、夫も妻も趣味や娯楽のお金はおこづかい制にするスタイルです。生活費・貯蓄の管理がしやすく、家計管理にはおすすめです。

共働きの場合の資金管理方法

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続いて「共働きの家庭」での資金管理方法です。

資金管理方法① 夫と妻で支払う生活費を分けるスタイル

世帯年収が1000万円以上の世帯に多く、共働き世帯の約30%がこのスタイルです。
例えば、家賃や水光熱費等の固定費は夫、食費や日用品費等の変動費は妻といったように、夫婦で支払う生活費を分けます。メリットとしては夫婦ともに自由な裁量のお金が多く、ストレスを感じにくいことです。

しかし、家計を管理して貯蓄をしようと考える家庭には、このスタイルは向きません。夫婦ともによっぽどしっかりしていれば明朗会計も可能かも知れませんが、まず無理でしょう。

資金管理方法② 生活費は夫の給料から、妻の給料は貯金にまわすスタイル

共働き世帯の約20%が選択しているスタイルです。メリットは妻がいつ仕事を辞めたり、産休・育休に入っても、生活費には困らない体制作りができるところです。一方、妻の収入がゼロになると、全く貯金ができなくなる可能性もあるため注意しましょう。

資金管理方法③ 共通の口座を作り、夫婦の給料の一部を入金。生活費を共通の口座から支払うスタイル

共働き世帯の約20%が選択しているスタイルです。共働き世帯の資金管理方法①と違うところは、固定費・変動費等の費目で夫婦の負担を決めるのではなく、共通の口座に入金する金額で夫婦の割合を決定するところです。

共働き世帯の資金管理方法①と同じく、お互いのおこづかい・貯金が不明瞭になるため、家計の管理には向かないスタイルです。

資金管理方法④ 共通の口座を作り、夫婦の給料の全てを入金。夫も妻もおこづかい制にするスタイル

世帯年収が1000万円未満の家庭で多く、共働き世帯の約30%がこのスタイルです。メリットは、お互いの給料全額を共通の口座に入金するため、家計の総収入が明確になります。支出等の家計管理もしやすく、貯蓄の状況を簡単に把握することができます。共働きの場合は、この方法以外での家計管理は不可能に近いでしょう。

上記のように色々な家計の管理方法がありますが、妻が専業主婦の家庭・共働きの家庭のどちらでも「夫も妻もおこづかい制にしないと家計管理など無理」でしょう。なぜなら、他の方法では出費の管理が十分にできないからです。(共働きの場合は収入の管理すら十分にできません。)

共働きの家庭の方が家計管理の難易度は高い

特に共働きの家庭こそ、夫婦ともに「おこづかい制」にして家計の明瞭化を図るべきです。なぜならば、専業主婦の家庭に比べて共働きの家庭の方が、家計管理の難易度が高いからです。共働きの家庭が家計管理の難易度が高い理由は下記の3点です。

  1. 共働きの家庭は夫婦ともに収入があるため、支出に加えて収入管理も行う必要がある
  2. 専業主婦の家庭に比べて夫婦とも忙しい場合が多いため、家計管理に充てる時間が捻出しにくい
  3. 専業主婦の家庭に比べて世帯年収が高い場合が多く、お金に対して無頓着になりがち

「共働きで収入は多いはずなのに、家計管理が上手くできておらず、貯金がほとんどない」という共働きの家庭はけっこう多いです。そうならないためにも、共働きの家庭こそ「おこづかい制」を導入しましょう。

おこづかいの平均金額は?

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おこづかい制を始める際に「おこづかいの金額」は一番議論になるところです。世帯によって状況が違うので、平均にどれだけ意味があるかはわかりませんが、平均値を調べてみました。

夫のおこづかいの平均は子供なし世帯で4万693円、子供あり世帯で3万23円です。子供がいる世帯では支出がどうしても多くなるため、おこづかいは削られるのでしょう。

また、20代では平均4万2000円、30代では平均3万3000円と年齢を重ねるにつれて、おこづかいは減少傾向にあります。

子育てにお金が必要となってくる家庭が増えてくるためでしょう。なお、妻のおこづかいは専業主婦で1万円~1万5千円、共働きでは2万円~4万円くらいが多いようです。

おこづかいの定義

おこづかい制を始める際に「おこづかいの定義」についても、よく議論になります。特に「昼飯代」と「飲み会代」はおこづかいに含めるか否かで意見が分かれるところです。

おこづかいに「昼飯代」は含めるのか?

おこづかいに昼飯代を含めている家庭と含めていない家庭の割合は、大体半々です。また、おこづかいに昼飯代を含めている家庭は含めていない家庭に比べて、平均して月1万円ほどおこづかいが多いです。

ちなみに我が家は、ほぼ毎日妻の作った弁当持参のため、たまに外で食べる時の昼飯代は、おこづかいに含まれています。

おこづかいに「飲み会代」は含めるのか?

「プライベートな飲み会はおこづかいに含めて、断れないフォーマルな飲み会はおこづかいに含めない」という家庭が多いようです。

「会社の忘年会なのに、おこづかいがないから行けません」という人は、あまり聞きませんからフォーマルな飲み会の代金は家計のお金から出ている家庭が多いのでしょう。

ちなみに我が家はフォーマルな飲み会もおこづかいの範囲内です。忘年会シーズンはカツカツで、おこづかいの前借りも多々あります(笑)

自分で稼いだお金なのに「おこづかい制」はヒドイとか言うのは古い

昔気質の人は、おこづかい制に不満を持つかも知れません。そのような考えは古いので捨てましょう。夫婦ともに、おこづかい制にすれば平等です。夫だけが虐げられているわけではないのです。

「おこづかい制=嫁の尻に敷かれている=恥ずかしい」と考える人もいるかも知れませんが、そのような小さなプライドは捨てましょう。

また、「俺の稼いできた金だから、おこづかい制は嫌だ」と言う男性ほど稼ぎが少ない傾向があるらしいです。気をつけましょう。

将来の年金や社会保障があてにならない現代だからこそ家計管理は重要

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近年は家計管理による将来への貯蓄・資産形成の重要性が増しています。昔は若いうちに貯金などなくても、将来の「昇給」や「年金」に希望が持てましたが、今は違います。

家族の将来のことを考えて、しっかりと家計を管理し、貯金・資産形成をしていきましょう。家計簿をつけることで、過大な保険料等のムダな出費を見つけることができるかも知れません。

初心者におすすめの家計簿を紹介

家計管理のため、これから家計簿をつけようと考えている初心者の人におすすめの家計簿を紹介します。おすすめの家計簿はミドリの「かんたん家計簿」です。

初心者におすすめするポイントを2つ紹介します。

おすすめポイント①細かすぎない

あまりに細かい家計簿は続かないケースが多いため、家計簿初心者の人は簡単な家計簿を選ぶことをおすすめします。かんたん家計簿は記入ヶ所も必要最低限であり、家計簿初心者にピッタリです。

おすすめポイント②日付の印字がない

かんたん家計簿には日付の印字がありません。かんたん家計簿の最大の特徴と言っても良いでしょう。日付の印字がないため、思い立った日から家計管理をスタートすることができます。

「1月始まりの家計簿だから、来年からしっかりやる」とかいう言い訳は、かんたん家計簿には通用しないのです。

最初はミドリの「かんたん家計簿」からスタートして、物足りなくなってきたらもっと複雑な家計簿に挑戦するのが良いでしょう。また、今はスマホのアプリ等でも家計簿がありますが、初心者は本の家計簿から始めることをおすすめします。

アプリだと夫婦間での共有が本に比べて難しいからです。慣れるまでは本の家計簿にして、慣れてくれば家計簿アプリやマネフォワード等を利用することを検討すれば良いでしょう。

最後に

家計管理初心者は、まずは数字を家計簿に記入することからスタートしましょう。年間の貯金額や生活費等の家計管理の目標を立てるのは後回しでも大丈夫です。

数字を記入するだけでは「記録」であり「管理」ではないですが、一歩を踏み出すことが大事です。

それでは!