ハンザワブログ

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株式と比較、ビットコイン等の仮想通貨の値上がりは異常ではない【ビットコイン、イーサリアム、リップルの2017年の値動き】

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こんにちは!ハンザワです。
本日はビットコイン・仮想通貨の記事です。投資(投機?)の世界では「2017年はビットコイン・仮想通貨の年であった」と言えるくらい、ビットコインや仮想通貨は値上がりしました。新語・流行語大賞に「ビットコイン」や「仮想通貨」がノミネートしなかったのが不思議でありません(笑)。果たして今後も値上がりは続くのでしょうか。

2017年の仮想通貨の値動き

ビットコインと代表的なアルトコイン(※)であるイーサリアムとリップルの2017年の値動きを表にまとめてみました。(※)アルトコインとは仮想通貨でビットコイン以外のもの

ビットコイン 価格(円) 先月からの
上昇率
年初からの
上昇率
年初 114,323 - -
1月末 108,335 ▲5.2% ▲5.2%
2月末 138,875 +28.2% +21.5%
3月末 120,610 ▲13.2% +5.5%
4月末 149,580 +24.0% +30.8%
5月末 266,091 +77.9% +132.8%
6月末 282,483 +6.2% +147.1%
7月末 330,840 +17.1% +189.4%
8月末 523,148 +58.1% +357.6%
9月末 480,828 ▲8.1% +320.6%
10月末 711,112 +47.9% +522.0%
11月末 1,116,195 +57.0% +876.4%
12月末 1,570,217 +40.7% +1,273.5%

 

イーサリアム 価格(円) 先月からの
上昇率
年初からの
上昇率
年初 910 - -
1月末 1,290 +41.8% +41.8%
2月末 1,745 +35.3% +91.8%
3月末 5,936 +240.2% +552.3%
4月末 8,966 +51.0% +885.3%
5月末 27,502 +206.7% +2,922.2%
6月末 31,801 +15.6% +3,394.6%
7月末 21,749 ▲31.6% +2,290.0%
8月末 43,650 +100.7% +4,696.7%
9月末 33,974 ▲22.2% +3,633.4%
10月末 34,744 +2.3% +3,718.0%
11月末 45,023 +29.6% +4,847.6%
12月末 86,861 +92.9% +9,445.2%

 

リップル 価格(円) 先月からの
上昇率
年初からの
上昇率
年初 0.77 - -
1月末 0.72 ▲6.5% ▲6.5%
2月末 0.64 ▲11.1% ▲16.9%
3月末 2.35 +267.2% +205.2%
4月末 5.47 +132.8% +610.4%
5月末 28.50 +421.0% +3,601.3%
6月末 28.65 +0.5% +3,620.8%
7月末 18.28 ▲36.2% +2,274.0%
8月末 26.64 +45.7% +3,359.7%
9月末 22.55 ▲15.4% +2,828.6%
10月末 22.27 ▲1.2% +2,792.2%
11月末 26.61 +19.5% +3,355.8%
12月末 231.74 +770.9% +29,996.1%

 

仮想通貨毎にバラツキはあるものの、概ねどの仮想通貨も2017年初と比べると価格が上昇しています。一番メジャーな仮想通貨であるため、ビットコインの上昇が騒がれていますが、イーサリアムやリップルの方が上昇率が大きいですね。

仮想通貨の値上がりは異常か?

ビットコイン等の仮想通貨は急に価格が高騰しているため「異常な値上がりは不健全だ」と指摘する人もいます。しかし、本当に異常なのでしょうか。何をもって不健全なのでしょうか。価格が過去と比べて急騰しているものは、仮想通貨の他にもたくさんあります。

株価が急上昇した株式

下記では例として、「株価が急上昇した株式」を調べてみました。

事例① ヤフー

ヤフーは1997年11月に上場しましたが、当時の株価は約150万円でした。現在の株価は513円ですが、ここまで株価が下落しているのは株式分割を繰り返しているからです。上場した時に1株購入した人は、現在819,200株を保有していることになります。

ヤフーが上場したての時に約150万円で購入した1株が現在は819,200株になり、その価値は513円×819,200株で、約4億2千万円です。とてつもないですね。

事例② ファーストリテイリング

ファーストリテイリングは誰もが知っている「ユニクロ」を手掛ける会社です。業績は特に海外が伸びており、店舗数も右肩上がりで増えて行っています。

ファーストリテイリングは2002年を最後に株式分割を行っておりません。そのため、2003年以降の株価上昇率を確認することは簡単にできます。2003年の始値が4,230円であり、2017年11月末時点の株価が43,510円です。2003年から実に10倍の値上がりを達成しています。

事例③ スタートトゥデイ

スタートトゥデイとはオンラインショッピングサイトであるZOZOTOWN(ゾゾタウン)を運営する会社です。ZOZOTOWNでは主に若年層向けのファッション等を取り扱っています。名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

スタートトゥデイの株価は2017年11月末時点で3,425円です。株式分割を行っているのでややこしいですが、4年間で10倍以上の価値となっている銘柄です。

事例④ ニトリホールディングス

「お、値段以上ニトリ」で有名なニトリホールディングスです。製造から商品配送までのほとんどをグループ直営で行う、家具業界としては珍しい製造小売業です。

業績は右肩上がりで好調ですが、株価も好調です。2017年11月末の株価は18,335円で、2003年から比較すると、何と15倍以上に株価が上昇しています。

事例⑤ ペッパーフードサービス

2017年の1年間だけで大きく株価上昇させた銘柄と言えば、「ペッパーランチ」や「いきなりステーキ」を運営している、ペッパーフードサービスです。2017年初は594円だった株価が、11月末時点では7,040円と11倍以上になっています。

ペッパーフードサービスは2017年2月からアメリカに進出していますが、アメリカでの売上も好調であり、今後もますます期待が持てるかも知れません。

 

細かく紹介していると切りがないですが、上記に挙げた以外にもTOKYO BASE、ハーモニック・ドライブ・システムズ、シスメックス、ヤマシンフィンタ等、ここ数年で株価が急上昇している株式銘柄は数多くあります。

まだまだ多くある株価が急上昇した銘柄

株価が10倍になった銘柄を俗に「Ten Bagger(テンバガー)」といいます。少し古いデータですが、2011年5月25日~2016年5月25日の5年間で株価が10倍以上になったテンバガー銘柄をまとめたサイトがありましたので、紹介します。

【下記画像引用元】ランキング | 過去5年で株価10倍以上!「テンバガー」36銘柄を公開! | 会社四季報オンライン

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驚くことに5年間のうちにテンバガーを達成した株式は36銘柄もあります。「資産価値が10倍になる」ことは何も特別なことではないのです。

特にIPO株式は値上がりの可能性が高い

株式の中でも、特に値上がり期待が高いのはIPO株式です。IPO株式とは「新規公開株式」のことで、簡単に言えば新しく上場する株式のことです。IPO株式は公募価格(投資家が新規に買う値段)より公開した時の初値が高くなる確率が高いです。

2017年で一番大型のIPOであるSGホールディングスに注目!

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2017年でもっとも大型のIPOは、佐川急便を傘下に持つSGホールディングスです。SGホールディングスは従業員持株会が一番の大株主であり、27.03%を占めます。今回のIPOで大儲けする社員も多いのではないでしょうか。リクルートホールディングスが上場した時と同じように、億万長者の社員が誕生するのでしょう。うらやましい限りです。

仮想通貨の値上がりは決して異常ではない

少し脱線してしまいましたが、株式の世界ではたくさんの銘柄が高騰していることをわかって頂けたと思います。その事実を知ったうえだと、ビットコイン等の仮想通貨の値上がりが、特別異常な事態であるとは考えられないでしょう。

「株式と違って仮想通貨には実態がない」という人もいるでしょうが、高騰している株式の値上がり理由は「これからへの期待感」がほとんどです。株価が10倍になったからと言って、企業の業績が10倍になったわけではありません。

これからへの期待感で価格が上昇している点ではビットコイン等の仮想通貨も、株式と一緒です。別に仮想通貨が、株式と違う特別な事情で値上がりしているわけではありません。ビットコイン等の仮想通貨の購入を検討している人は、現在の値上がりを過度に気にする必要はないでしょう。

ビットコイン等の仮想通貨の購入は取引所で

ビットコイン等の仮想通貨の購入は大手でセキュリティがしっかりしている取引所であるGMOコインが良いでしょう。なぜ良いかについての詳細は仮想通貨についての過去記事をご参照ください。佐川急便の持株会に入っている人以外で億万長者になりたい人は、仮想通貨投資は近道かも知れませんよ。

最後に

2018年もビットコイン等の仮想通貨の上昇は続くのでしょうか。それとも大きな下落が待ち受けているのでしょうか。どちらにせよ引き続きニュースを賑わすことでしょう。これからも大注目です。

それでは!