ハンザワブログ

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ビットコイン先物のナスダック上場について簡単に説明。仮想通貨先物上場の影響で今後の値動きはどうなる?

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こんにちは!ハンザワです。
本日は仮想通貨についての記事です。ビットコイン先物が2018年中にナスダックに上場する可能性が高いと、頻繁にニュースサイトで報道されています。報道の内容を投資初心者でもわかりやすいよう、噛み砕いて説明したいと思います。また、ビットコイン先物及び他の仮想通貨先物が、ナスダックに上場することによる仮想通貨市場への影響を考えてみましたので、仮想通貨投資の参考にして下さい。【最終更新日:2018年7月16日】

ニュースの概要

ビットコイン先物が2018年にナスダックへ上場する報道を知らない人のために、ニュースの概要・引用サイトを貼っておきます。2017年11月30日の日経電子版の記事です。

金融商品の取引所を運営する米ナスダックが2018年にも仮想通貨ビットコインに関連した先物商品を上場させる方針だ。バブル状態にあるとの指摘も多いが、投資商品として人気化していることで、金融機関がビジネスに取り込む動きが広がっている。ビットコインは29日に一時初めて1万1000ドル台に上昇する場面があった。

ナスダックは18年前半にもビットコイン先物をナスダック・フューチャーズ市場に上場させる見通しだ。米国ではシカゴオプション取引所(CBO)を傘下に持つCboe・グローバル・マーケッツやシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)を運営するCMEグループが17年内にもビットコイン先物を扱う計画を公表している。

【引用サイト】米ナスダック、ビットコイン先物上場へ :日本経済新聞

資産運用に精通している人なら報道の内容がわかると思いますが、投資経験が浅い人には専門用語が多くて、どういうことなのか、わからないですよね。用語を一つ一つ簡単に下記で解説していきます。

上場とは

上場とは商品を取引所(市場)で売買可能にすることです。株式の上場をイメージして頂ければわかりやすいと思います。株式の東証一部上場と言えば「株式を東証一部という市場で売買可能にする」ことです。

今回の場合は「ビットコイン先物をナスダックという市場で売買可能にする」ことを言います。

先物とは。なぜビットコインではなくビットコイン先物が上場するのか

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先物取引とは、簡単に言うと「将来の価格を予想して、その予想価格で売買する取引」です。「ビットコイン」という仮想通貨そのものは証券市場で売買することはできません。しかし、「ビットコイン先物」という金融商品を作ることによって証券市場で売買することができるようになるのです。

トウモロコシは証券市場で売買できないけど、トウモロコシ先物は売買できるのと同じ理屈です。「ビットコイン」という仮想通貨ではなく、「ビットコイン先物」がナスダックに上場するのはこのような理由があるのです。

ナスダックとは

ナスダックを簡単に説明すると「全米証券業協会(NASD)が1971年に創設した証券市場」です。ナスダックはニューヨーク証券取引所と並んでアメリカの主要な証券市場であり、ベンチャー企業やハイテク企業が多く上場しています。

 

つまり、今回の報道を簡単にまとめると「ビットコインの将来の予想価格を米国の主要な証券取引所で売買できるようになる」ということです。

ビットコイン先物を上場させるナスダックの狙いとは

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ナスダックがビットコイン先物の上場を計画している狙いは「ビットコインの取引データを入手するため」と言われています。仮想通貨は市場規模を急激に拡大しており、2018年1月3日時点で仮想通貨の時価総額は約80兆円、ビットコインだけでも時価総額は約30兆円もあります。日本円の時価総額が約90兆円だということを考えると、すごく大きな市場ですよね。

ナスダックはこの大きな仮想通貨の市場を無視することができず、他の取引所に遅れをとらないよう、ビットコイン先物を上場させて、売買等の取引データを入手しようとしているのです。

アルトコイン先物の上場はあるのか

今はまだ具体的な報道はされていませんが、ビットコイン以外の仮想通貨である「アルトコイン(オルトコイン)」の先物もこの先、ナスダック等の証券取引所に上場していく可能性は大いにあるでしょう。

最近はリップルやイーサリアム等、一部のアルトコインはビットコインよりも値段の上昇に勢いがあって時価総額を伸ばしており、存在感を増しています。アルトコイン先物が上場するのはそんなに遠い未来ではないかも知れません。

ナスダックに上場するとビットコインはどうなるのか

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ナスダックに先物が上場することによって、ビットコインにはいったいどのような影響があるのでしょうか。シナリオを3つほど予想してみました。

シナリオ①ビットコインの価格はさらに上昇する

一番のメインシナリオは、ビットコイン投資に参入する人が増えて、ますますビットコインの価格が上昇することだと予想します。ナスダックという巨大な市場でビットコイン取引が行われることで、仮想通貨投資に参加する人は大きく増えるでしょう。

シナリオ②ビットコインの価格は安定する

記事の最初の方にも書きましたが、先物は「将来の予想価格で売買」する取引です。つまり、ビットコインの先物取引が多く行われることで、ある程度は将来の価格の予想が固まるということです。

今は乱高下の激しいビットコイン価格ですが、将来の価格の予想ができたならば、値動きの幅も多少は小さくなることが期待されます。

シナリオ③ビットコインの価格は下落する

先物ができると、ビットコインを持っていない人でも「売却」ができるようになります。いわゆる「空売り」というやつです。そのため、大量の資金を持った機関投資家等が「空売り」を仕掛けることでビットコインの価格の下落が懸念されます。

しかし、空売りを仕掛けた場合、売ったビットコインはいずれ買い戻す必要があります。現在の仮想通貨の勢いを考えると大量の空売りを仕掛けるのは大きなリスクのため、実行する機関投資家はまずいないでしょう。そのため、「シナリオ③ ビットコインの価格は下落する」が起こる可能性は低いと考えられます。

日本の証券取引所にも仮想通貨の先物は上場する可能性が高い

東京証券取引所等の日本の証券取引所に仮想通貨の先物が上場する可能性は、ほぼ100%に近いと考えています。仮想通貨の取引を一番多く行っているのが日本人なのですから、日本の証券取引所で上場しないことは、むしろ不自然でしょう。

ただ、日本では仮想通貨の投資信託(もしくはETF)が誕生する方が早いかも知れません。

先物が上場する前の今は買い時か?

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ハンザワはビットコイン先物(ゆくゆくはアルトコイン先物)が巨大な取引所であるナスダックに上場することで「仮想通貨投資が活発になり価格は上昇する」ことをメインシナリオで考えています。そのため、上場前の今は仮想通貨の買い時だと思っています。

あとで後悔しないように、少額でも購入しておいた方が良いかも知れませんよ。ちなみに、ハンザワは余裕資金の範囲内で上場するまで買い足していく予定です。

また、仮想通貨初心者はコインチェックで口座を開設して取引することをおすすめします。画面が見やすく、わかりやすいことと、セキュリティの高さが仮想通貨初心者にはピッタリです。

【2018年7月16日追記】2018年1月26日にコインチェックは悪質なハッカーから攻撃を受けて、日本円にして約580億円の仮想通貨を盗まれてしまいました。盗まれた顧客の仮想通貨は全額コインチェックが補償して、日本円で返金されると公表されています。(おそらく他の取引所がハッカーに攻撃を受けても同様の対応を取るでしょう。悪い対応をして、顧客が離れるのが取引所にとって一番怖いですからね。)

コインチェックはこの事件の対応に追われているため、仮想通貨の取引機能の多くを停止しています。

コインチェックはさらにセキュリティを強化して、金融庁に再発防止策を提出する必要があるため、しばらくは多くの取引機能が停止した状態が続くでしょう。(2018年7月現在でも多くの取引機能を停止しています)

そのため、すぐに仮想通貨を購入したい人は、コインチェックと同じく国内大手の取引所である「GMOコイン」で口座開設・取引を行った方が良いでしょう。

GMOコインは東証一部上場の大企業であるGMOインターネットグループの系列です。そのため、もしコインチェックのようにハッカーの被害を受けても、補償できるだけの資本力は充分あり安心できます。

口座開設は簡単で、下記の公式サイトにメールアドレスを入力するだけで手続きを進めることができます。

 

【公式サイト】GMOコイン

 

最後に

仮想通貨関連は色々と動きがあって面白いです。仮想通貨の取引は拡大していく方向ですので、今後ますます仮想通貨は見過ごせない存在になっていくでしょう。

それでは!